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ひな祭り

雛人形の意味と由来、歴史について 選び方・飾り方のポイント

投稿日:2015年1月19日 更新日:

3月3日の桃の節句に飾る雛人形。
 

豪華できれいな雛人形は

どのような歴史をたどり、
現在のような形になったのでしょうか?
 

雛人形の意味や由来、

選び方のポイントなどを
まとめました。

 

 

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雛人形の意味と由来、歴史について

雛人形のイラスト
 

昔、人形は、

”人形:ひとがた・人の身代わり”

として、
 

様々な災厄を肩代わりさせるもの、
という役割でした。

 

雛人形も例外ではなく、

女の子の健やかな成長と
幸福を祈る桃の節句に、
 

災いを移して川に流す”流し雛”が、
現在のひな祭りの由来とされています。

流し雛

 

雛人形の”雛”は、鳥の”ひな”になぞらえて、

小さく可愛らしいもの、
という意味があります。

 

 

立ち雛

平安時代の雛人形は、
立ち姿をしており(立ち雛)、

現在のような座った雛人形(座り雛)が
登場したのは室町時代の頃だといわれています。

 

江戸時代に入り、

武家など高貴な家の娘の
嫁入り道具として

雛人形が用いられるようになるにつれ、
 

まるで家の権力を
誇示するかのように、

競うように
豪華さを増していきました。

 

 

やがて江戸幕府の、人々の消費を
一時規制する方針により、

大型の雛人形が廃止され、
それによって、

”芥子雛:けしびな”という、

高さの平均が10㎝という小さな雛人形が
流行するようになりました。

芥子雛

 

江戸後期には、男雛・女雛ともに、
宮中装束を再現したものが考案され、
 

その後、官女や随身(左・右大臣)
五人囃子など、

内裏雛に付き従う従者人形や
御道具類も考案され、
 

現在のような雛人形のセットへと
変化していきました。

 

 

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雛人形の選び方、人形の種類と飾り方

雛人形・七段飾り
 

雛人形を選ぶにあたり、ポイントとなることは

・予算

・大きさ(飾る場所・収納場所など)

・人形の種類(衣裳着・木目込みなど)

・手入れのしやすさ(メンテナンスや飾り易さなど)

 

これらのことを念頭において、
お好みの雛人形を選べば
後悔しないと思います。

 

以下、雛人形の種類と
飾り方を簡単にご説明します。

 

 

衣裳着雛人形(いしょうぎ ひなにんぎょう)

衣裳着雛人形

人形用に仕立てた衣装を、
実際の人形に着せたもので、

現在、一番多く出回っている雛人形です。

 

着物のリアルなラインが特徴で、
とても人気がありますが、

型崩れには少し注意が必要です。

 

 

木目込み雛人形(きめこみ ひなにんぎょう)

木目込み雛人形

桐の粉と糊を固めて
人形の原型(着物を着た姿)を作り、
 

そこに着物の生地をヘラで押し込み
(この作業を”木目込む”という)

衣装を着せていく技法を使った雛人形です。

 

衣裳着雛人形より小ぶりなものが多く、

型崩れの心配がないため、
扱いやすい雛人形です。

 

 

親王飾り(しんのうかざり)

親王飾り雛人形

男雛と女雛(内裏雛:だいりびな)の
一対のみの飾り方です。

 

もともとは、従者人形や
御道具などは無かったので、

最も古の飾り方だといえます。

 

 

五人飾り

雛人形 五人飾り

親王飾りに三人官女(さんにんかんじょ)が
加わった雛飾りです。

 

 

十人飾り

雛人形 十人飾り

親王飾りに三人官女、
さらに五人囃子(ごにんばやし)が
加わった雛飾りです。

 

 

十五人飾り

雛人形・七段飾り

親王飾り・三人官女・五人囃子・
随身(ずいじん:左・右大臣:二名)・
仕丁(しちょう(衛士:えじ ともいう):三名)

総勢十五名の雛飾りです。

 

七段飾りとも言われている、

現在一番豪華なフルセットの
雛飾りです。

 

 

収納飾り(しゅうのうかざり)

雛人形の飾り台に、人形他、
全てを収納できるようになった雛人形です。

 

片付けるのが楽で、飾るのに場所をとらず、

また、コンパクトに収納できるので、
最近ではとても人気があります。

 

木目込みのような小さめの雛人形なら、
十五人飾りを全て収納できるものもあります。

 

 

ケース飾り

ガラスやアクリルなどの透明なケースに、
全てが飾り付けられた状態の雛飾りです。

 

自分で飾り付ける必要がなく、
人形や道具の手入れが要らないので

手軽でとても人気がある雛人形です。

 

 

以上のことに加え、

飾る場所の雰囲気に合うかどうかも
選び方のポイントとなります。

 

 

まとめ

雛人形は、立春(2月4日ごろ)から
2月半ばを目安に飾るのが一般的です。

 

二十四節気の雨水(2月19日ごろ)に出し、
啓蟄(3月5日ごろ)に仕舞うとよい、

などと言われています。

 

雨水と啓蟄については、
以下の記事で解説しておりますので、
よろしければご覧ください。
     ↓     ↓
二十四節気 雨水の意味は?日付と由来・行事や旬の食べ物

啓蟄とは?今年の日付と旬の食べ物、雛人形との関係は?

 

 

また、飾る時期は地域によっても違いがあり、
3月3日が終わるとすぐに片付けるところや、

旧暦のひな祭りのころ(4月上旬くらい)まで
飾っておくところもあります。

 

よく、早く片付けないと婚期が遅れる、
などといいますが、

この根拠は何もなく、迷信にすぎません。

 

女の子がいつまでも片付けず、

だらだらした性格になるのを避けるための
言い習わしだったのかもしれませんね!

 

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