もうすぐ皆既月食ですね!
皆既月食中の月は
赤く(赤銅色)見えますが、
それはどういう仕組みに
よるものなんでしょうか?
2015年の日本での月食の日程や方角、
時間なども含めて解説します。
月食とは?その仕組みについて
月食とは、
月に地球の影がかかり、
その部分が欠けたように見える現象が
”部分月食”で、
地球の影の中に、月がすっぽり全部入ってしまい、
月食が月全体に及ぶ(地球の影に完全に隠れる)ことを
”皆既月食”といいます。
太陽 → 地球 → 月の順番で一直線に並ぶとき、
つまり、満月の時にしか月食は起こりません。
また、なぜ満月で月食が起こるときと
起こらない時があるのかというと、
地球の軌道と月の軌道は平行ではないので、
ズレて地球の影の中に入らないことのほうが多い、
つまり一致する(月食が起こる)ほうがはるかに少ない、
ということなんです。
月食には本影食と半影食があり、
天体ショーとして話題になるのは本影食です。
本栄食は濃い影が月に映り込むので、はっきりと
月が欠けていく様子を見ることができます。
一方、半影食ではうっすらと影になっている程度なので、
肉眼で見てもほとんどわかりません。
本影食の皆既月食の時、赤い月に見えますよね?
それはどうしてなのか、次の章で解説します。
皆既月食はなぜ赤い?
月食が進んでいくと、月は欠け始めた部分から
徐々に赤くなりはじめ、
皆既月食になると全体が赤銅色に見えますよね?
それは、地球の周りに大気があるため、
そのような見え方になるんです。
太陽の光の中でも、波長の短い青い光は地球の
大気によって散乱されてしまい、
一方、波長の長い赤い光は影響を受けにくいので
弱まりながらも大気を通過することができます。
そして、大気によって屈折した赤い光が
月面を照らすので月が赤く見える、
というわけです。
これは夕焼けや朝焼けと同じ原理ですね!
皆既月食 2015 日程と方角・時間
さて、2015年の皆既月食は、日本全国で
部分食の始めから終わりまで観測することができます。
日程 4月4日(土) 方角 南東
時間
・部分食の始め ・・・19時15分
・皆既食の始め ・・・20時54分
・食の最大 ・・・21時00分
・皆既食の終わり・・・21時06分
・部分食の終わり・・・22時45分
高度(東京)
・部分食の始め ・・・14.9°
・皆既食の始め ・・・32.1°
・食の最大 ・・・33.1°
・皆既食の終わり・・・34.0°
・部分食の終わり・・・45.6°
日程と時間は全国共通です。
高度は各地で少し差があります。
首都圏が高く、北や南へ離れるほど
高度は少し低くなります。
まとめ
今年の月食は、本影の端ギリギリのところを
月が通過します。
そのため、皆既の時間が約 12分と、とても短いので、
見逃さないよう気を付けてくださいね!
次に日本で皆既月食が見られるのは、
2018年1月31日です。
この時も、日本全国で食の始めから終わりまで
見ることができます。