夏至って、
冬至のかぼちゃのように
なにか特別なものを
食べてますか?
夏至の食べ物に関して、
全国的な風習は
あまり聞かないんですが、
地方ごとにいろいろ
あるようですよ!
そこで、
各地の夏至の食べ物や、
食事の習慣などを
まとめてみました!
今年の夏至はいつ?意味と2020年の日にち
夏至とは二十四節気の第十、
一年で最も昼の時間が長い日です。
※二十四節気とは、1太陽年(1年)を
24分割し、それぞれの分割点に当たる日に
その時点の季節を表す名前を付けたもの。
天文学上では太陽黄経が
90度になる瞬間を”夏至”といい、
夏至を含む日のことを
”夏至日(げしび)”といいます。
毎年、6月21日頃になり、
今年・2020年は6月21日(日)です。
夏至から、その11日目にあたる
半夏生(はんげしょう)までの間は
”田植えの時期”として、
毎年、水稲農家の方の
大切な目安となっています。
※今年・2020年の半夏生は
7月1日(水)です。
”夏至の後、半夏生に入る前”に
田植えを終わらせないと、
”半夏半作”といって、
収穫が著しく減少する、
といわれています。
いきなり小難しい冒頭ですが、
夏至って大体こんな日なんだな~、
と思っていただければ^^
さて、冬至の日にはかぼちゃとゆず湯、
という全国的な習慣がありますが、
夏至の日には食べ物その他、
何か風習はあるんでしょうか?
あまり聞いたことは
なかったんですが、
地方ごとに
食べるものがあるようなので、
次の章で解説していきますね!
今年・2020年の冬至については
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
冬至とは?2020年はいつ?意味と読み方、行事と食べ物、二十四節気
夏至の食べ物 関東では何を食べる?
関東で夏至の食べ物といえば、
小麦餅があります。
昔は稲だけでなく、
小麦も同じ畑で栽培する
二毛作の農家が多く、
夏至の頃に
新小麦が収穫されたので、
その小麦を使って焼き餅を作り、
神様に豊作を願ってお供えしたり
みんなで食べたりしていました。
北海道では特にこれを食べる、
といった決まりはないようですが、
家庭によってはタコを食べる
ところもあるようです。
でも、夏至から半夏生のあいだに
タコを食べるのは
大阪の一部の風習なので、
もしかしたら大阪から移住した人が
続けてらっしゃるのかもしれませんね!
そして、関東といえるかどうかは
微妙ですが、
長野でもたこ飯を
食べるご家庭があるようです。
夏至の食べ物 関西では何を食べる?
関西での夏至の食べ物として有名なのは、
大阪のタコでしょう!
植えたばかりの稲が、タコの足のように
しっかりと根を張って豊作を願う、
という意味があります。
奈良では、小麦粉ともち米を混ぜた
半夏生餅を作って食べる風習があります。
半夏生餅(はんげしょうもち)が訛って
”はげっしょもち”と言うそうです。
京都では、
1年のちょうど半分にあたる6月30日に、
残り半年の無病息災を願う
”夏越の祓(なごしのはらい)”
という行事があり、
その際に、”水無月(みなづき)”
という和菓子を食べます。
ういろうに、小豆(災厄払いの意味がある)を乗せた、
三角形(氷を表しているそうです)の和菓子です。
夏至の食べ物、というわけではありませんが、
ちょうど時期が一緒なのでご紹介しました。
三重ではミョウガを食べる
風習があるようです。
ちょうどミョウガが
旬を迎えるころだからでしょうか。
香川では
うどんを食べるんだそうです。
”半夏うどん”
と言うんだそうですが、
香川県はうどんが
名物になっているので、
夏至に限らず、
うどんをよく食べている、
というイメージがあるんですが、
どうでしょうか?
まとめ
関東・関西には属しませんが、
愛知の尾張地方では
無花果(いちじく)田楽を
食べるんだそうです。
フルーツの無花果に田楽味噌をぬって
食べるんだそうですが、
ちょっと不思議な感じがしますね・・・
そして、福井では半夏生の日に
サバの丸焼きを食べるようです。
当時の大野藩主が、
田植で疲れた農民に滋養のあるものを
と、焼きサバを推奨したのが
始まりだそうです。
栄養のある焼きサバは、
土用うなぎと同じような効果が
あるんでしょうね!
夏至は、冬至のかぼちゃのように、
全国的な食べ物の習慣はありませんが、
各地でいろいろな風習があって
おもしろいですね!
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