お彼岸におはぎをお供えするのは
良く聞きますが、
なぜ”おはぎ”なんでしょうか?
その理由や意味、また、
いつお供えしたら良いのか?
お下がりのおはぎを
食べる時期はいつ?
など、お彼岸とおはぎの
疑問をまとめました。
お彼岸のおはぎの理由と意味
お彼岸におはぎを食べる
(というか、先にお供えですね^^;)
理由は諸説あって、
・小豆は邪意を払う効果があるから
・昔は砂糖や米が大変高価で、
その貴重な砂糖を使ったおはぎをご先祖様にお供えし、
周りの人にお裾分けする、という行為が
徳を積むことにつながるから
・小豆餡ともち米という、
2つの異質の素材を”合わせる”ことから、
ご先祖様と心を”合わせる”ことに通じるから
などという説がありますが、
今一つ、はっきりとは
していないようですね・・・
おはぎをお供えし、
食べる習慣は江戸時代頃から始まった
とされています。
その当時は砂糖やもち米は
とても高価だったでしょうから、
おはぎをお供えできたのは
限られた家だけだったのかもしれませんね・・・
ところで、秋彼岸に
お供えする和菓子を”おはぎ”
春彼岸の時は
”ぼたもち”といいますが、
両者に何か違いはあるのでしょうか?
それについては、
以下の記事にまとめてありますので、
よろしければご参照ください。
↓ ↓
ぼたもちとおはぎの違いって?あんころもち・大福とは?地域差は?
お彼岸のおはぎ(お供え物)を食べる時期はいつ?
では、お供えのおはぎは
いつ食べればいいんでしょうか?
厳密には、お彼岸の中日である
春分の日と秋分の日(または前日)
にお供えし、
彼岸の中日に、お下がりを頂く
というのが習わしのようです。
また、地域によっては、
・彼岸の入りに”入り団子・お迎え団子”
・中日に”おはぎ(ぼたもち)”
・彼岸明けに”明け団子”
と、3種類お供えするところもあるようですね!
しかし、砂糖やもち米が
貴重であった昔と違い、
現在ではお供えの品自体が
変わってきていて、
故人の好物やその家のこどもたちの
嗜好に合わせたもの
(ゼリーなどのデザートや洋菓子など:
後でお下がりを頂くときのことを考えて)
をお供えするところが
多くなっています。
要は贈り物と同じで、何をお供えするか、よりも
敬う気持ちを受け取ってもらう”
という考え方のほうが
大事なんだと思います。
お彼岸の食事について
お彼岸に食べるもの、というと
”精進料理”
が基本とされています。
精進料理とは、
殺生をしない、という考え方から、
肉や魚を食べず、
野菜や豆類、果物などのみを料理し、
頂くものを言います。
地域によって違いはあるみたいですが、
中には”天ぷら”は
なくてはならない献立だ、
というところもあるみたいですね!
それについて、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
お彼岸に天ぷらってなぜ?お供え物の精進料理・献立について
まとめ
昔はおはぎ(ぼたもち)が
貴重品だったので、
それをお供えする、
ということ自体が
大変気持ちのこもった行為でしたが、
現在ではおはぎは普通の和菓子なので、
おはぎ自体にそれほど意味は
ないのかもしれませんね。
”絶対おはぎ!”というよりも、
ご先祖様を敬う気持ちが
大事だということですね!
関連記事
お彼岸とは 意味と起源・由来 期間はいつからいつまで?することは?
秋分の日を子供に説明しよう!意味や由来を解りやすく説明します!