中秋の名月にお月見をする方もいらっしゃると思いますが、
その際のお供え物である、お団子やススキなどは
どういう意味があるのかご存知ですか?
月見団子の数や形、お供え物の飾り方などを
まとめました^^
中秋の名月の団子の意味 形と数と飾り方
中秋の名月に月見団子をお供えするご家庭が多いと思いますが、
どうして「お団子」なんでしょうか?
結実を象徴する と言われています。
お供えすることで月の光をお団子に映し、
それを頂くことで健康や幸福を得ることができる、
と考えられてきました。
まるで、月のパワーを体内に取り入れているようですね!
「お団子の形は月を模した丸い形」とはいえ、
まん丸くするのは良くないようです。
亡くなった方の枕元にお供えする”枕団子”がまん丸なので、
それと区別するために少しだけいびつにします。
縁起が良いそうです。
さて、月見団子は何個お供えするものなんでしょうか?
これは2つの説があり、
・15個 お供えする説
これは、十五夜にちなんでのことですね。
飾り方は、一段目に9個(3×3)
二段目に4個(2×2)
三段目に2個
ピラミッド型に飾ります。
・12個 お供えする説
1年間の満月と同じ数をお供えする、という考え方です。
(うるう年は13個にします)
飾り方は、
12個の場合、一段目に9個(3×3)
二段目に3個
13個の場合、一段目に9個(3×3)
二段目に4個(2×2)
15個と同じようにピラミッド型に飾ります。
また、15個を省略して、5個お供えする場合もあります。飾り方は、一段目に4個(2×2)
二段目に1個 です。
器は ”三方(さんぼう)” に、半紙などの白い紙を敷くのが
正式ですが、三方はなかなか家にはないと思いますので、
お皿に半紙を敷いて盛り付ければ良いでしょう。
※三方・・・上のイラストのような、お供えに用いられる器
そして、 月見団子は、月から見える場所か床の間にお供えします。
その際、ススキや芋、果物など 自然のものは月から見て左側(上位) に、
月見団子など 人の手を加えたものは右側 にお供えしましょう。
中秋の名月にススキをお供えする意味とは?
中秋の名月にススキをお供えする意味は、
ススキは月の神様の”依り代”と考えられている からなんです。
※依り代(よりしろ)とは、神霊が憑依(ひょうい:乗り移る)
するもののことです。
本来の依り代は”稲穂”なんですが、中秋の名月の頃は
まだ収穫前なので、ススキを稲穂に見立てた、と言われています。
お供えした後、軒先などに吊るすこともあります。
萩の花も邪気を払う力があるとされていて、
ススキと一緒にお供えすることもあります。
中秋の名月に里芋をお供えする”芋名月”
中秋の名月の時は、里芋など芋類の収穫始めでもあり、
採れたての新芋をお供えしたところから、
中秋の名月のことを別名 ”芋名月” ともいいます。
その時期に採れた野菜や果物も芋類と一緒にお供えし、
月に収穫のお祝いと感謝の意を表します。
その際、ぶどうなどのツル性のものを一緒にお供えすると、
月とのつながりが強くなる、と言われています。
また、地方によっては、月見団子を里芋のような形にし、
衣かつぎ(里芋料理)に見立ててお供えするところもあります。
※衣かつぎ・・・里芋の小芋を皮ごとゆでたもの。
皮をつまむとツルンと剥けます。
この風習は関西に多いそうです。
まとめ
中秋の名月のお供えものにも、ちゃんと意味があるんですね^^
年々、日本古来の風習が失われつつありますが、
その意味も含めて後世に伝えていけたらいいなぁ、と思います。
今年(2017年)は10月4日(水)と、例年より遅めですね。
晴れて、きれいな月が見られるといいですね^^