こぐま座流星群2018年の情報です。
こぐま座は北極星(ポラリス)を
含む星座として有名ですね!
活動がおとなしい流星群かと思いきや、
突発出現を見せるなど、
ちょっと気まぐれな流星群です。
そんなこぐま座流星群ですが、
今年の状況はどうなんでしょうか?
こぐま座流星群について、
まとめてみました。
こぐま座流星群2018年のピーク(極大)はいつ?
こぐま座流星群は、毎年
12月17日頃から26日頃まで
活動を見せる流星群で、
12月22日頃に毎年ピークを迎えます。
今年(2018年)のピーク(極大)は、
12月23日(日)午前6時ごろ
月齢は16(満月)
月の入りは午前7時ごろで、
一晩中月明かりに邪魔され、
観測条件は悪いですね・・・
例年、出現数は一時間あたり5~10個程度で、
そんなに活発な流星群ではないですが、
時々突発出現を見せるので、目が離せません。
見頃としては、
12月22日の日没から翌23日の明け方まで
こぐま座は地平線に沈むことはありませんので、
一晩中観られますが、高度が低いので
視界が開けたところでないと
少し見にくいかもしれません。
こぐま座流星群2018年の放射点の方角は?
こぐま座は天の北極に近くにあるので、
北の方角を探してください。
北極星の見つけ方は、北斗七星とカシオペア座から。
5倍に伸ばしたところ
・カシオペア座のWの、両側・両端の2つの星を結んで
延長し、交わった点と中心の星の距離を
5倍に伸ばしたところ
ややこしいので、図に書きました^^;
(クリックで拡大します)
放射点は下図のところです。
こぐま座のβ(ベータ)星付近なんですが、
この星は、以前(B.C.1500年からB.C.500年頃)は
天の北極付近にあり、北極星として扱われていました。
現在は、こぐま座α星のポラリスです。
なぜこのように変わるかというと、
地球の歳差運動のためなんです。
歳差運動(さいさうんどう)とは、
自転している物体の軸が円を描くように
動く現象です。
解りやすく言うと、コマが回っているとき、
軸が少しブレて、
先端が円を描いている状態の時がありますよね?
地球は重力などの影響で、
ああいう自転の仕方をしているんです。
その先端が1周するのに
25,800年かかります・・・
途方もない時間すぎて
よく解らなくなりそうですが^^;
要は、ほんの少しずつズレていってる、
ということです。
ちなみに、過去、北極星として扱われていた星は、
・B.C.2790年頃 りゅう座α星
・B.C.1100年頃 こぐま座β星
未来の北極星は
※西暦3100年頃からポラリスより
天の北極に近づくため北極星となる
・西暦6000年頃 ケフェウス座β星
※西暦5100年頃からケフェウス座γ星より
天の北極に近づくため北極星となる
・西暦7800年頃 ケフェウス座α星
・西暦10,200年頃 はくちょう座α星デネブ
・西暦11,600年頃 はくちょう座δ星
・西暦13,000年頃 こと座α星ベガ
一周しましたね^^
人間の寿命とは比較しようもないほどの
長い長い時間のことなので、
関係ないといえばそれまでなんですが、
豆知識として^^
参照:wikipedia
どの流星群もそうですが、
放射点や活動期間などは毎年一緒です。
ただ、ピークの日時は毎年変わりますので、
その年の最新情報をチェックしてくださいね!
こぐま座の神話
こぐま座は、ギリシャ神話に登場する
狩人アルカスが星座になった、といわれています。
アルカスは、大神ゼウスと
アルテミスの侍女であるニンフ(精霊)カリスト
との間に生まれます。
そのことに嫉妬したゼウスの妻ヘラによって、
カリストは大きなクマの姿に
変えられてしまいました。
クマになった自分の姿を恥じたカリストは、
アルカスを置いて森へと去ってしまいます。
時が経ち、アルカスは立派な青年へと成長し、
狩りの名手になりました。
そして、森の中で狩りをしていた時、
一頭の大きなクマに出会いました。
このクマこそが、アルカスの母カリストでしたが、
そのことを知らないアルカスは
このクマに向かって矢を構えました。
それを見ていたゼウスが
慌てて大きな竜巻を起こし、
息子が母親を射殺してしまう前に
二人を天に舞い上げました。
そして、カリストはおおぐま座に、
アルカスはこぐま座になり、
二人は向き合う天の星座になった、
といわれています。
まとめ
こぐま座流星群は、突発出現があるので
毎年目が離せない流星群なんですが、
突発出現は予測不可能なので、
実際に観測してみるしかないですね・・・
さて、今年はどうなるでしょうか?
きれいな流星が見られるといいですね!