贈り物を頂いた時の正式なお礼の伝え方は
やはり”お礼状”です。
気のおけない人へのお礼なら、
電話やメールでも良いのですが、
正式なマナーであるお礼状を
出さなければならないときのために、
基本的なお礼状の文例を
ご紹介します。
お歳暮のお礼状・基本の構成と用語集
まずは、手紙の基本の構成と
それぞれの用語をご紹介します。
頭語
拝啓・拝呈・啓上・謹啓・粛啓・恭啓 など
前略・略啓・前省・・・手紙の前文の挨拶を省く、
という意味
時候の挨拶
・初冬の候
・師走の候
・寒冷のみぎり
・寒さもひとしお身にしみるころとなりました。
・寒さも一段と厳しさを増してまいりました。
・年の瀬を迎えあわただしくなってきました。
・いよいよ年の瀬が押し迫り、寒さも一段と
厳しさを増してまいりました。
安否の挨拶
・○○様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
・皆様ますますご健勝のことと存じます。
・○○様にはますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
・皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
・皆様におかれましてはその後お変わりもなく
お過ごしのことと存じます。
・ご家族の皆様もお健やかにお過ごしのことと
お喜び申し上げます。
・貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
安否の挨拶(相手が無事でない、または不明な場合)
・その後、ご様子いかがでしょうか。
・その後、いかがお過ごしでしょうか。
・その後、お変わりございませんでしょうか。
自分側の安否
・おかげさまで私どもも元気に暮らしております。
・私どもも、何かと忙しくしておりますが、
元気に過ごしております。
日ごろの感謝
・常々、過分のご高配を賜り、
感謝いたしております。
・日ごろは何かとお世話になり、
心から感謝しております。
・いつもお心に掛けていただき、
厚く御礼申し上げます。
・日ごろは格別のご高配を賜り、
厚く御礼申し上げます。
疎遠などのお詫び
・その後のごぶさた、
心からおわび申し上げます。
・平素とかくお便りも差し上げず、
申し訳なく存じております。
起辞
さて・ところで・このたびは など
本文
・さて、このたびは、
まことに結構なお歳暮の品を
お贈りいただきまして、
厚く御礼申し上げます。
いつも変わらぬお心くばり、
恐縮に存じます。
・このたびは、お心尽くしの
お歳暮の品をお贈りいただき
厚く御礼申し上げます。
このようなお心づかいをいただき、
恐縮いたしております。
・さて、先日は結構なお品をお贈りいただき、
誠にありがとうございました。
いつもながらのお心遣い、
ありがたく厚く御礼申し上げます。
・このたびはお心のこもったお歳暮の品を、
ありがとうございました。
さっそく賞味させていただいております。
本文のお礼文の後に、
いただいた品の感想や気持ちを書き添えると、
一層良いお礼状になりますよ!
末文
・これから寒さに向かいます。
皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
・これから寒さに向かいます。
皆様どうぞお大事になさってください
・皆様、お風邪など召されませんよう、
ご自愛ください。
・末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を
お祈り申し上げます。
・末筆ながら、ご健康を切にお祈り申し上げます。
・末筆ながら皆様のご健康をお祈り申し上げます。
・まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
・まずは取り急ぎお礼申し上げます。
・まずはとりあえずお礼まで。
・よい新年を迎えられますことを
お祈り申し上げます。
結語
敬具・拝具・敬白・謹具 など
お歳暮の送り状・挨拶文の例文
・上司や恩師など目上の人向け
拝啓 師走の候 寒さもひとしお
身にしみるころとなりましたが、
○○様にはますますご清栄のことと
お喜び申し上げます。
私どもも、何かと忙しくしておりますが、
元気に過ごしております。
さて、このたびは、まことに結構なお歳暮の品を
お贈りいただきまして、厚く御礼申し上げます。
いつも変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。
これから寒さに向かいます。
皆様くれぐれもご自愛いただき、
よい新年を迎えられますことを
お祈り申し上げます。 敬具
・親しい人向け
年の瀬も押し迫り、
寒さが厳しくなってきましたが、
皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
このたびはお心のこもったお歳暮の品を、
ありがとうございました。
家族ともども大変喜んでおります。
これから寒さに向かいます。
皆様、風邪などひかないよう、
どうぞご自愛くださいませ。
・ビジネス文例
拝啓 初冬の候
貴社ますますご清祥のことと
お慶び申し上げます。
本年も過分のご高配を賜り、
厚く御礼申し上げます。
このたびは、結構なお品をお贈りいただき、
誠にありがとうございました。
このようなお心づかいをいただき、
恐縮いたしております。
これから寒さに向かいます。
皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。 敬具
まとめ
お礼状は、品物を受け取ったら、
早めに出すことが大事です。
また、気遣っていただいた
うれしい気持ちを、
自分の言葉で素直に
表現することができれば
素敵なお礼状になりますよ!
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