穀雨(こくう)って
聞いたことがありますか?
たまにニュースなどで取り上げられる、
二十四節気の一つですが、
詳しく知っている人は少ないと思います。
そんな、あまり知られていない(!?)
穀雨について、
どういう意味なのか?
今年はいつなのか?
など、穀雨に関する
疑問をまとめました。
※二十四節気とは、1太陽年(1年)を
24分割し、それぞれの分割点に当たる日に
その時点の季節を表す名前を付けたもの。
穀雨とは?意味と由来、今年・2020年はいつ?
穀雨とは、二十四節気の第六、
毎年4月20日ごろで、
旧暦では3月にあたります。
読み方は穀雨(こくう)。
今年・2020年の穀雨は4月19日(日)です。
太陽黄経が30度の時で、
天文学上ではその瞬間を穀雨といい、
次の立夏の前日までの期間を指して
いうこともあります。
※今年・2020年の立夏は5月5日(火)
日にちは、年によって、
若干のズレがあります。
立夏について、詳しくは
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
立夏とは?意味と由来、2020年はいつ?食べ物と行事、二十四節気
穀雨とは、
”百穀(数多くの穀物)を潤す雨”
という意味で、
煙るように降る春の雨は
様々な生き物の恩恵となります。
穀雨の終わりごろ、
立夏の直前に八十八夜があり、
今年・2020年の八十八夜は5月1日(金)です。
※八十八夜とは、立春(毎年2月4日ごろ:
二十四節気の起算にあたります)
から88日目にあたる日です。
この日に摘んだお茶を飲むと
長生きできると言われています。
穀雨と他の二十四節気・七十二候との関係
穀雨は清明の後、立夏の前になります。
順番としては、
立春 ⇒ 雨水 ⇒ 啓蟄 ⇒ 春分 ⇒ 清明 ⇒ 穀雨 ⇒ 立夏・・・
と続いていきます。
清明について、詳しくは
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
清明とは?意味と読み方、2020年の日にち、二十四節気と食べ物
七十二候は
第十六候 葭始生(よし はじめてしょうず)
葭(よし:植物の葦(あし)のこと)が芽吹き始める時期
第十七候 霜止出苗(しもやみて なえいずる)
霜が降りなくなり、苗代で稲が生き生きと育つ時期
第十八候 牡丹華(ぼたん はなさく)
”百花の王”牡丹の花が咲く時期
※七十二候とは、二十四節気を3つ(約5日間ずつ)
に分けた期間で、気象や生き物・植物などの変化を
知らせる短文によって表されている。
穀雨の食べ物、行事など
穀雨の時期の旬の食べ物は、
・明日葉
・アスパラガス
・ごぼう
・さやえんどう
・山椒
・ぜんまい
・空豆
・竹の子
・たらの芽
・ふき
・いちご
・鰆
・しらす
・めばる
・ホタルイカ
・真ダコ
・新茶 etc…
などがあります。
穀雨の時期の行事として有名なのが
八十八夜の茶摘みですね!
八十八夜とは、
立春(二十四節気の第一)から数えて88日目、
という意味で、今年は5月1日(金)です。
この日に摘んだ一番茶は非常に上質で、
そのお茶を飲むと長生きする、
といわれています。
一番茶を摘んだ後に施す肥料を
”お礼肥(おれいごえ)”というそうで、
その後、二番茶、三番茶、と
摘んでいくんだそうです。
まとめ
穀雨は、他の節気ほど
有名ではありませんが、
生命の息吹と自然の恵みを感じさせてくれる、
何とも趣のある時期ですね。
雨は苦手なんですが、
自然の生命のために
無くてはならないものなんだな~と
改めて思います。
関連記事
立秋 今年はいつ?秋分との違いは?読み方や意味、風水財布との関係