カレンダーに“小満”と、
書いてあるのを見かけますが、
その意味はご存知でしょうか?
二十四節気の一つなんですが、
今一つ、馴染みがありませんよね・・・
小満とはどういう意味がある?
旬の食材や行事は?
など、二十四節気の小満について
まとめました。
※二十四節気とは、1太陽年(1年)を
24分割し、それぞれの分割点に当たる日に
その時点の季節を表す名前を付けたもの。
小満とは?意味と由来、2020年の日にちと語源
小満とは、二十四節気の第八で、
毎年5月21日ごろです。
小満の日を含む新月から
次の新月までの間が
旧暦の四月にあたります。
太陽黄経が60度のときで、
天文学上ではその瞬間を”小満”とし、
暦の上ではそれが起こる日を指します。
次の節気である”芒種”
(ぼうしゅ:2020年は6月5日)
の前日までの期間を
表すこともあります。
芒種については、
以下の記事で詳しく説明してありますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
芒種とは?意味と由来、2020年の日にちと食べ物・行事、二十四節気
読み方は”小満(しょうまん)”です。
今年・2020年は5月20日(水)です。
語源は、
”麦の穂が実り、少し満ちてきた”
これが本来の意味でしたが、
「歴便覧」には、
”万物 盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る”
と記されていて、
盈満(えいまん)とは、物事が満ち溢れる、
という意味なので、
生命が満ち溢れんばかりに躍動する時期だと、
少し解釈が変わってきました。
※暦便覧とは、天明7年(1787年・江戸時代)に
江戸で出版された暦の解説書。
著者は太玄斎(たいげんさい)。
小満と他の二十四節気・七十二候との関係
小満は”立夏(りっか)”の後、
”芒種(ぼうしゅ)”の前で、
二十四節気の第一である立春からの順番は、
立春 ⇒ 雨水 ⇒ 啓蟄 ⇒ 春分 ⇒ 清明 ⇒ 穀雨 ⇒
立夏 ⇒ 小満 ⇒ 芒種・・・
と続いていきます。
立夏については、
以下の記事で詳しく説明してありますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
立夏とは?意味と由来、2020年はいつ?食べ物と行事、二十四節気
七十二候は
初候 第二十二候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
孵化した蚕が桑を食べ始める時期
次候 第二十三候 紅花栄(べにばなさかう)
紅花が盛んに咲く時期
末候 第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる)
麦が実る時期
かつては盛んだった
養蚕や麦の栽培ですが、
今ではすっかり
影をひそめてしまいましたね・・・
※七十二候とは、二十四節気を3つ(約5日間ずつ)
に分けた期間で、気象や生き物・植物などの変化を
知らせる短文によって表されている。
小満の旬の食材、行事など
小満の頃に旬を迎える食べ物は
・明日葉
・アスパラガス
・グリーンピース
・さやえんどう
・山椒
・じゃがいも
・ぜんまい
・空豆
・にんにく
・夏みかん
・鯵(あじ)
・いさき
・鰹
・きびなご
・めばる
・甲イカ
・ウニ
・さざえ
・とりがい
・真ダコ etc…
などがあります。
植物では、
・バラ
・梅花藻(ばいかも)
・花菖蒲
・百合
などの花が盛りを迎えます。
小満の頃の行事や祭は、
・衣替え(6月1日・旧暦では4月1日)
・横浜開港祭
などがあります。
まとめ
二十四節気は旧暦のもので、
新暦に変わった後、
日付だけ無理やり当てはめているので、
旬の食材や花など、実際とは、
少しズレがありますね・・・
まあ、1か月ほど
季節を先取りしていると思って、
活用したらいいんでしょうか^^;
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