最近暑い日が続きますね^^;
そろそろ熱中症対策をしたほうが良い時期です。
熱中症と一口に言っても、いろんな分類(段階)があり、
比較的軽いものから命にかかわるものまであるので、
その対処法には注意が必要です。
熱中症の症状の分類(段階における)と応急処置、
その後の対処法をまとめました。
熱中症とは
熱中症とは、高温環境の中で発症する健康障害の総称で、
体の水分やミネラルバランスが崩れたり、熱調節機能が
壊れることなどにより生じます。
私たちの体は熱の産生と放出のバランスにより、
常に36~37℃の体温に保たれています。
高温環境下でも、体温が異常上昇しないように、
末梢血管が拡張し、熱が放出されるようになっています。
同時に汗をかくことで、気化熱によって体温を
低下させることができます。
これらは自律神経によって
絶妙なバランスを保っているんですが、
汗をたくさんかいた後、なかなか
水分補給ができなかったり、真水しか摂らないと
体内バランスが崩れ、熱中症になりやすくなります。
子供の熱中症の症状と対策については
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
子供の熱中症の症状 嘔吐・腹痛・寒気・発熱への対策
子供は言葉ではうまく伝えられなくても
ちゃんとサインを出しているので、
しっかり見ていてあげてくださいね!
熱中症になりやすい環境と体の状態とは?
・日差しが強い日
・急に暑くなったり、高温の日
・湿気の多い日
・風のあまりない日
・蒸し暑く閉め切った屋内
このような条件下では、体が熱を発散することができず、
熱中症になりやすいです。
また、湿気が多い所では、汗を十分にかくことができず、
体に熱がこもりやすくなるので注意が必要です。
熱中症になりやすい時間帯は、10:00から18:00。
中でも、10:00から12:00の間が最も多い
というデータもあります。
どのような体の状態の人がなりやすいかというと、
・疲労が蓄積している人(体調がすぐれない人)
・高齢者
・乳幼児
・運動不足の人
・太っている人
・暑さに弱い人
・あまり水分を摂らない人
お年寄りや乳幼児は体温調節がうまくできず、
自分でも気付かないこともあるので、
周りの人が注意してあげないといけないですね。
また、普段運動をする人は、汗をかきなれていますが、
運動しない人は発汗作用が低下している可能性もあるので、
ウォーキングなど軽い運動を心掛けると良いですね!
その日の体調が悪い人は、熱中症の初期症状が出ていても
体調の悪さと区別がつかず、見過ごしてしまいがちなので、
特に注意が必要です。
では次に、熱中症の段階別の症状について
見ていきましょう!
熱中症の分類といろいろな症状
熱中症は、症状の段階によって分類されており、
Ⅲ度になるほど重症度が高いです。
Ⅰ度(軽症)・・・熱失神
暑いところで立ちっぱなしでいると、血液が下に下がり、
脳への血流が少なくなります。
そのため、一過性の脳循環不全(脳貧血)を起こし、
めまいや意識を失うこともあります。
熱失神の対策と応急処置については
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
熱中症の症状別対策と応急処置の方法について
Ⅱ度(中等症)・・・熱けいれん・熱疲労
熱けいれん:大量に汗をかいた後で、真水など、
塩分濃度の低いもので水分補給してしまうと、
血液中のナトリウムバランスが崩れ、筋肉がけいれんを
起こします。これが熱性けいれんです。
熱疲労:体内の血液が、熱発散のため体の表面の
毛細血管に集まり、さらに水分補給が間に合わないと
心臓に戻る血流量が低下します。
その結果、脳や内臓への血流量も減って、全身の倦怠感、
頭痛やめまい、吐き気などを引き起こすのが熱疲労です。
熱けいれん・熱疲労の対策と応急処置については
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
熱中症の症状別対策と応急処置の方法について
Ⅲ度(重症)・・・熱射病
熱疲労からさらに脱水や血液循環低下などの症状が
ひどくなると、体の中枢機能が障害され、
熱射病になります。
体温調節ができなくなり、意識障害などを引き起こします。
意識障害は、完全に意識を失っているものだけではなく、
反応が鈍かったり、いつもと違う言動をする、などの
軽い症状のものも含みます。
熱射病を引き起こしてしまうと命にかかわるので、
迷わず救急車を呼び、救命救急士の指示に従いましょう。
このように分けられてはいますが、症状の進行が
速い場合は、あっという間に重症化しかねないので、
今現在、症状が軽いからといって油断は禁物です!
また、軽い症状で回復した時も、念のため、
早めに病院に行くことをおすすめします。
熱中症になった時の最適な水分補給については
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
経口補水液の作り方と正しい水分補給の仕方
参考:環境省 熱中症予防情報サイト・熱中症環境保護マニュアル